もしかしたらあなたも対象者かも!?キャッシングの過払い請求って?
借り過ぎたお金が戻ってくる、という言葉が耳に残る、過払い請求に関する広告を耳にしたり、目にした人ことがは多いのではないでしょうか?過払い請求とは、言葉そのままではありますが払い過ぎた利息分のお金を返還するように請求する、というものです。なぜこのようなことが起こっているかを順番に説明しましょう。
たった数年前である2010年より前は、いわゆる「グレーゾーン金利」と呼ばれる、法律で罰則が定められていない金利よりも高く、罰則が定められている金利よりも低い額の金利で貸し付けることを半ば黙認されていました。そのため、金利20%以上というのが普通であり、それこそ25%以上の金利も珍しくない時代でした。
しかし、高金利であるがゆえに返済は非常に厳しいものになります。当時は取り立てに関する法律も整備されていなかったために、一部では無茶とされる取り立てもあったことでしょう。お金を借りることは出来ても返すことは出来ない…そのような状況から政府が動き、金利や取り立て、借りる側の金額の上限などを定める法改正が行われました。2010年に完全施行されたことにより、現在のキャッシングの金利に落ち着いています。ですので、グレーゾーン金利時代にお金を借りていた場合、その時代の金利で借りたお金を返済している場合は、さかのぼって過払い分を請求することが可能なんです。
自分が過払い金請求の対象者なのか?という点が一番気になるところだと思います。インターネット上で簡単にチェックできるサイトがありますので、そちらを利用してみてもいいでしょう。もしくは、司法書士や弁護士の無料相談も多く行われていますので、相談に乗ってもらうのも手です。過払い金請求の申し立ては個人でも行えないことはありませんが、やはり専門家に任せるのが一番です。
また、消費者金融から借りたお金しか対応できないイメージがありますが、クレジットカードのキャッシング枠にも過払いしている可能性があります。ショッピング枠はそんなに金利が高くないことが多いのですが、キャッシング枠は消費者金融に近い金利で貸し付けている場合が殆どで、25%前後が多かったようです。消費者金融からは借りていないけど、キャッシング枠を利用していた場合は請求できる可能性が高いですので、こちらも相談なりしてみるといいでしょう。
よく、過払い請求を行うと自分が信用情報機関のブラックリストに載ってしまうから請求をためらう…という話を聞きます。こちらは、完済したものであれば全く信用情報に傷はつきません。心配であれば、過払い請求を行う消費者金融会社との契約を解消してからにすればより安全です。
一方、現在利用しているクレジットカード会社や消費者金融会社に過払い請求を行う際は、注意する点があります。もし、現在それらの会社からお金を借りているならば、そのお金を一括返済しなければならない可能性があるということです。過払い請求を行った時点で、「不当な契約だから破棄をしたい」と相手側に言っているのと同じだと思ってください。そうなると、「それでは契約を破棄しますから貸したお金は全部返してください」と言われてもこちら側は文句は言えませんよね。クレジットカードの場合、そのカードはもう使えなくなる(契約を破棄するので当然ですが)ことになる可能性が非常に高いですので、勇み足で過払い請求を行わずに専門家に相談して、どのように過払い請求をしていくか決めていったほうがいいでしょう。